24th March 2021

担当:山本 誠(新菱冷熱工業)

Building Energy Modeling(BEM)に関して、モデル作成のワークフローやデータ交換要件の標準化を目的として活動を行っている。これまで、Phase 1において、IDM Development Reportの策定に向けて、ver.1.0に対するレビューを実施中である。最終的にはIDM/MVDの策定を目指すが、ソリューションや要件には地域性などを認めて、標準的なガイドラインやフレームワークとなる可能性もある。

現在は、32名のメンバーからなるExpert Panelを構成して、4か月のレビュー期間を設けてver.1.0の改訂に向けて取り組んでいる。Expert Panelでは3つのタスク(Round #1~#3)に取り組む。一つ目は、モデリングにおけるこれまでの問題と取り組みの整理。二つ目は、ステークホルダーや様々な課題などの情報を含むライフサイクルを意識したBEMの概要の整理およびBEMのデータ交換に関する提案、三つ目として、推奨事項である。

ここまで350近いレビューコメントを収集しており、それぞれのコメントの整理や追加で必要となる調査・検討などを実施しながら、ライフサイクルを意識したBEMにおいて、各検討段階(例:エネルギー性能要求、スペース計画、設備設計、調達など)におけるステークホルダーとデータ要件などの各種情報を整理している。

今後まとめる内容は多く残しているが、来年からのPhase 2開始に向けて活動を続けている。