23rd March 2021
担当:栗原 哲(日本オラクル)
ODA (Open Design Alliance)は、CADやBIMの世界で、フォーマットの標準化に加えてInteroperatability(相互運用性)を向上させるための、プロフェッショナルなソフトウェア開発用の各種ツールキット(SDK)などを提供する団体であり、2019年にbuildingSMARTとも戦略的パートナーシップを締結している。
ODAでは5つの重要な機能を提供することで、ネイティブアプリケーションに依存せずにファイル操作を実現するなどしている。ACCESS: モデルの構造やプロパティへのアクセス、CREATE:強力なオブジェクト指向APIによってモデルを作成・編集、VISUALIZE:デスクトップやモバイルでのモデル視覚化、PUBLISH:CADモデルを2D/3D PDFとして公開、COLLABORATE:クラウド環境でのデザインレビュー、検査、共同作業を支援。相互運用性の向上には業界内で組織の壁を超えたコラボレーションが必要であるが、他社ニーズがわからない、信頼の欠如、専門家の不足などにより部分最適や重複した活動になりがちである。ODAはそれらの障壁を取り払いコラボレーションを促進し、より効率的な相互運用性の実現に向けた活動を実施する。bSIではOpenCDE Groupで活動を進めている。